そもそもの騒動の発端
消毒用エタノール、主には医薬品に該当するヤツですね(※研究用・工業用薬品や食品原料の卸売会社なのですが、医薬グレードの原料や診断薬を売るため医薬品販売業許可証があるので、医薬品そのものも販売ができるのです。但し一般の方への販売は不可で、企業や研究施設への販売のみ)。これを今まで使ってたお客さんが買い増し始めたうえに、今まで使ってなかったお客さんまで買うようになってしまった。
同じく、食品添加物エタノール(食品会社さんなどで機器の消毒に使う)が品切れ初めて、今週に入ってからは所謂「消エタ」ではなく、試薬・有機溶媒としてのエタノール(95%、99.5%)の方までが欠品するようになってしまったのです。
元々エタノールは使ってるお客さんも多い試薬ですから、なくなったらどうしよう!という買い占め状態に近いものがあり、おまけに消毒用として使うつもりのお客さんまで出始めてメーカーさんは作っては出し、作っては出しの自転車操業状態に。
消毒効果のある濃度とは
95%以上のアルコールをそのまま消毒に使っても、すぐ揮発しますから消毒効果ありません。むしろ70%くらいに希釈して使わないといけないです(どちらかというと食添用アルコールの方が65~75%くらいなので、殺菌効果は高いのですよ)。そんなわけで、エタノール扱ってる会社のものは軒並み欠品、出荷制限かかってるところもあるし、いつまで続くのかなぁ…とちょっとうんざり気味なのですよね…。正直なところ、食添エタが欠品すると食品製造の会社さんに影響出るので思わぬところが止まったりする可能性も今後あるかもしれんよ。