11歳の夢

2008年6月11日

図書館

巡回先の小学校で、お手伝いに来てくれてた同僚・Kさんが
過去に戻れるんだったら何歳に戻りたいか
って質問をしてきたんですけど。



 「小学生の頃は嫌だなぁ、中学・高校でまた受験やりたくないな。
  うーん、敢えて言うなら好きなことやってた大学の頃?」



そもそも、あんまり昔に戻りたいと思ってないので、
こういうことを考えたことがないんだけどね。

現実的には、小学校時代はこんなだったし。

中学・高校の頃は、部活以外の学校生活が楽しくなかったので、
あんまり真面目に学校通ってなかったりとかね。
(適当にサボってることもあったり)

習い事はいっぱいしてたけど、塾にも通ってなかったし。



戻りたいと思うような頃ってないよねぇ、なんて言って、
こんなロクでもない子ども時代を送っていた私が、
隣で仕事手伝ってくれていた、図書委員さんたちに、



 「将来なりたいものとか、やりたいこととかある?」



なんて聞いちゃったりしたわけですよ。
小学校6年生、11歳の子どもたちに。
そしたらね、子どもって夢いっぱいなワケ。



 「幼稚園の先生になりたいの」

 「俺はねぇ、パイロット」

 「こいつ、宇宙飛行士になりたいんだぜ!」



なんて。

いいなぁ、11歳なんてまだ何でも出来そうだよね。
そしたら1人の女の子が、
図書館に勤めるのに何か資格とかいるの?
って聞いてきたわけですよ。



 「あ…まぁ、大学行って図書館司書って資格取ってる人が多いよ」

 「みんな持ってる?」



って、私とKさんに聞くので、2人とも持ってるよって答えたら。



 「あのお兄さんも持ってる?」



指差した方向にいたのは、ウチのチーフ・Tくん。
あ、あの人ね・・・・・・(; ̄Д ̄A



 「あのお兄さんは司書持ってないんだ…」

 「ふーん。ないのに図書館入れるの?」

 「お兄さんは司書はないけど、市役所の試験に合格した人なんだよ」

 「市役所の職員なの?」

 「そうだよ」



何だろう、正しいこと言ってるのに、急に現実的で嫌だなぁ。

今後、この市で正規司書採用はないだろうから、
司書持ってても図書館勤めるのは難しいと思うけどね。
Kさんが横でボソリと、



 「Tさんの話になるまでは、夢があって良かったんだけどな~」



って呟いてました。
…私もそう思う。


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